彩-aya-1





「こういうのって…男がリードしなきゃならないんですよね」


そう妖麗に微笑んだヤナギに、殺されたと思った。



一瞬、目まいが来たものの、


「アヤ様!?」


ヤナギに支えられて、逆効果な事をされた為、もう確実に殺された。



その後の記憶はなし。


でも気付いたら、目の前に心配そうにあたしを見てるヤナギの顔があって、


「やっと目覚めましたか、アヤ様」


……再び殺されそうになったのを、


「気分は大丈夫ですか? もう着くみたいですよ」



その声で我を取り戻した。




< 152 / 168 >

この作品をシェア

pagetop