彩-aya-1




家まで送るって言われたけど、あたしが拒んだ。

ってか、拒みまくった。


だからユウキは渋々招致してくれて、


「うん、大丈夫。ありがと」


ここに降ろしてくれた。


………ホントは、ここから1km先だからタクシーに乗らなきゃなんないんだけど。



でも、実際ここが家から近いコンビニって事はホントな訳で、嘘はついてない。


「……分かった。じゃあ、また明日な!」


「うん」


ただ……お家まで送って貰うのは、止めて欲しい。


優しくあたしの頭に手を置き、ふっと笑ってエンジンを吹かせたユウキ。



「何かあったら、必ず連絡しろよ。ケータイにショウゴさんが俺のも入れてくれたから」


へ? 

なんですと!!?


いつの間に!!!?



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