冬の足跡
第1章

始まりは突然に

足を、踏みならす。

綺麗な、誰も跡をつけていない、真っ白な銀世界。

朝早く起きて、誰もいない道に、足跡を残す。

冬は好き。
冬は大好き。

この、寒さを感じさせる白い息も、


暗い夜道を照らす、白い雪も


鮮やかな色がともる色とりどりの灯りも、


全部、全部大好き。


そして、学校へ向かう。
自分自身の跡を残して…。

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