アネモネ


(彰SIDE)





「お前が、なんで俺と紫音の二人のあり方を決める…?」







呆れたような、諦めたような、諭すようなへらっとした笑顔は、きっと海の目にはとてつもなく力が無く、消えそうなものに見えたと思う。





眉間にしわを寄せながら、ハの字に眉をさげるのは、頭ではわかってるのに相手を突き放そうと必死になるときの、


俺の癖だと、紫音が言っていた。











言われた時は全く意味が分からなくて、すぐに言われたことすらも忘れた。










なのに、今になって自分でも驚くほどに、湧き出るように、




紫音の言葉一つ一つが、一言一句漏れずに




頭の中に響いては消えて、



心の中に確実に、でも静かに、




シミを作っていくんだ…






_
< 25 / 25 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:5

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

僕の唄君の声

総文字数/66,501

恋愛(キケン・ダーク)133ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
「‥キスしてェ」 榊下 玲(さかきした れい) つんでれ疑惑浮上中の彼女に 苦戦中。 央巳高校 2-A 「‥やだ無理、絶対いや」 柳 壱葉(やなぎ いちは) 素直になろうと努力中。 でもやっぱり何かと恥ずかしい 央巳高校 2-B 君が紡ぐ言葉を聞き逃すな それは最初で最後の シンプルすぎる合図なのだから 貴方の唄を口ずさめ 貴方からの愛が分かるから 「「言葉じゃない、アンタが欲しい」」 ※ 処女作です(^ω^) あったかーい目で 読んでやって下さい。 よかったら、感想を‥! PV数⇒7000突破 ありがとうございます! _

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop