【完】くすぐったがり彼女
俺は真紀から体を離して、ベットから降りてベットに寄りかかるように座った。
「智、ゴメンっ」
真紀が俺の肩に手を置いて謝った。
ゴメンで済まされる話じゃないだろ?
俺、真剣に今日までいろいろ考えてたんだぞ?
「もういいよ。今日はもう、やめようぜ」
さすがにする気になれなかった。
「……」
真紀は何も言わなかった。
乱れた服を直して、ベットの脇に転がっていたブーツを手に取ると、
「今日は帰るね。また明日、学校でね」
そう言って寂しそうな笑顔を向けて部屋を出て行った。