てめぇなんか…嫌いだ!!

「炬哲ぅ〜今日も、めっさ可愛いなぁ……」

死ね。マジ死ね。
帰ってくんな、三途の川から。

「なぁ、チューしてえぇ?チュー!!」

「近付くな。近付いた瞬間、お前の頭蓋は消し飛ぶからな」

「そんなつっけんどんに言わんでえぇやんか〜…俺のこと、ほんまは好きやろ?」

「死ね。いいから消えろ。視界から。さもなくばお前の脳天ぶち抜くぞ」

マジきめぇ。
つか、何であのときナンパしてきたコイツ…

榛 夕暮(ハシバミ ユウグレ)

オレンジの緩いパーマをあてたような髪を綺麗にセットして、お洒落な奴。
目はめっちゃ茶色。
いつもふにゃふにゃして、テツに向かって来る。
背はテツと頭二個分。

ナンパ男がここに居るのは何故か…理由はひとつ。

……編入だ。

テツをナンパして、ボコられた次の日、酷い顔で編入してきたのがコイツだった。

テツ、マジ運わりぃ…
このキモ顔をもう一回見ることになるなんて…クソッ!!




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