いけない保健教師〜気になる不良転校生〜
春田は徹也のシャツをめくると、指と舌でなぞっていった。


「あ、先生…」


「は、はい」


「くすぐったいです」


「え、気持ちよくない?」


「全然」


「おかしいなあ。こうやると男の人は気持ちいいって、何かで読んだ事あるんだけどな…」


「先生って、もしかして…」


「はい?」


「俺と同じで、経験ないんじゃないですか?」


「えっと…、実はそうなの。26にもなって、可笑しいでしょ?」


春田は恥ずかしくて、手で顔を覆ったが、徹也にその手を優しく退かされた。


「俺は嬉しいです。先生の初めての男になれるんですから」


そう言って徹也は春田を抱き抱え、クルッと回ると再び春田の上に乗った。


「福山君、出来るの?」


「たぶん。先生が初めてって知ったら、勇気が出て来ました。知識ならありますし」


「福山君…」


「徹也って呼んでくれませんか? 俺も先生の事、美沙子って呼びますから」


「いいわ。徹也、好きよ」


「俺も。愛してるよ、美沙子…」


「ああん、徹也…」
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