雨と虹と君

くもり

北海道から親の転勤でここに来た。




梅雨なんて経験したこともない



これから、雨ばかりの毎日なんて、聞いたときは、絶望したもんだ。




とりあえず、新しい高校生活が始まるんだな。



こんな時期に転勤なんて困ったもんだ。




子供のことを考えてくれたっていいじゃないか。



ふと、そんなことを思っていると




「おい!!聞いているか転校生??」


あれま、こりゃ、若い先生なのね。
茶髪でピアスまであいてる。
きっと、モテるであろう20代後半の男の先生。



「あ、はい。すみません。もう一度お願いします…」




「緊張してるのか?大丈夫だ!たぶん。で、転校生!!お前の名は??」



「月城 優。」



「男前な顔立ちに、男前な名前だな!!」


はぁ。ここでも、言われたか。
男前って言われるのには慣れている。





しかし、こんな私でも、生物学上立派な女なのだ。



「オレは、お前担任だ!!夜露死苦!!」



中2病か!!


なんていえるはずも無く…


「はぁ…」




これから、どーしよ



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