Escape from the DEAD
提出物を集めて担任に持って行ったり、校内放送で呼び出されて渋々行ったり。

要も何度か来た事のある場所。

いつもは多くの教師やクラス委員、授業の予習復習の為に訪れる勉強熱心な生徒で賑わっているのだが、今日ばかりは寒気がするほどの静寂に包まれている。

遠く聞こえるのはゾンビ達の呻き声。

もうまともな人間は、要、芹、紅の三人しかいないのかもしれない。

少なくともこの学校には…いや、もしかしたらこの学校のある街、葺山市全体を探しても、生き残りは三人だけかもしれない。

そんな想像をすると、絶望的過ぎて膝が震えてしまった。

< 82 / 241 >

この作品をシェア

pagetop