ダイキライ。

夏の風が大きく吹き私の髪を揺らした。


「涼しー…」

なんて小言を漏らすとある人に目がいった。


屋上にしては低い策。
その策に凭れ掛かりながらグラウンドを見下ろしている人が居た。

制服を見れば誰もが男だと分かるだろう。

私の髪を揺らしたように金色の髪を夏の風に靡かせる。声に気づいたのか視線を私に移す。

綺麗な茶色の瞳に私が写った。


「………あ。」

別に知っている人だったわけでもないが、相手が話し掛けてくる様子がなく無言は辛いと呆気ない言葉を漏らした。


「あー…お前か。」

低い声を放たれる。


……お前?

私の事知ってんのか?


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