お前のことが…好きや。

なぁ…一目惚れって、信じる?

俺は、今から信じるわ。

だって信じひんと、君への想いに名前が付けられへんねんもん。

きっと…
君は、追ってきた俺を、嫌うやろな。

でも、その嫌いも追い抜くくらい…埋めるくらい、俺が好きなら…その嫌いも、好きになるやろか?

ま、思ってても仕方ない。
行動せな、行くとこあるし。

俺はクルッと進路を変え、学校へと歩き出した。

想うだけなら誰でも出来る。
俺は、君に想われたいんや。

君の、俺だけに向けられる笑顔が見たい。

全て知りたい。君を。





な、俺は欲張りやから…君がイエスと言うまで、粘るで?


覚悟しといてや。



ま、覚悟なんてしとるはずないか(笑)

「さ、行こか」

…恋だの愛だので…俺が動くなんて。
まるでカズやな(笑)

まさか…自分が、そんな風になるとは思わへんかった。

…でも。


案外これも、えぇかもな。



END




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