『ただ片想いに戻っただけなんだ』
=大丈夫だから=



大丈夫なんかじゃないくせに。



だけど、大丈夫なフリしなきゃ。



大丈夫なフリしてちゃんと笑わなきゃ。



じゃなきゃもう、浩と話しをすることすら出来なくなってしまう。



浩がしんどくなってしまう。



笑わなきゃ。



平然としなきゃ。




ブルルルル......




メールのバイブ音。




その振動に体がビクリとなる。



浩から?



ポケットにソッと手を突っ込み、携帯の受信を確認する。




浩からの予想しないほどの早過ぎる返事。




どういう返事を浩が返してくれたのか。




知ることが怖い。




だけど確認しなくちゃ。




私は仕事場をソッと離れてトイレに駆け込み、携帯を慌てて取り出した。




一呼吸して受信メールを開く。




ゆっくり浩の言葉を目でなぞっていく。




溢れる涙を止められない。




私を否定しないでいてくれる人。





私を分かろうとしてくれる人。




私の全部を受け入れようとしてくれる人。





それが、浩。




私が愛してやまない人。
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