☆ハイローハート
「めっちゃしらけた、モロ、MJかえろー」
あこがカバンを持ってサッサとテーブルを片付けると階段を降りていった
とよきは、立ち上がるタイミングすら与えてもらえずあっけに取られている
並んで歩くアタシにMJは一枚の折りたたんだ紙を見せた
「さっき、二人の姓名判断をする時、興味深いのでついでに見させてもらったわ」
開くと、理一が書いた二人分の名前の下にアタシの名前が追加されている
……そう、さっきチラッとアタシの名前が見えたから不思議だったんだよね
そしてよくよくみると、更にそこには“花谷あこ”も書き加えられていた
アタシとMJがこそこそ話しているから、とよきとナルはアタシにも話しかけることができずに文字通りの“置き去り”状態
店を出ると、あこが「なになに?」と顔を寄せてくる
二人でMJをはさみながら駅に向かった
「彼は、誰にでも合わせて上手に表面上の付き合いを続けるの
たまに息が詰まるはずよ
こうゆう男が必要とするのは、どんな自分でも受け入れてくれる女
そこに恋心が存在してもしなくても、居心地がよくてついつい寄り付いてしまう」
「どうゆう意味?」
「身近にそういう存在がいるのに、彼は気付いてない」
あこがアタシの顔を見る
え、まさか
あこは「はい!わかった!」とアタシとMJの前に一歩飛び出した
「どんな理一でも受け入れてくれる女って……」
あこはビシッとアタシを指差す
その指先を見て(ええ~~~)なんて思っていると、横からもう一本指先が伸びてきた
横を見ると、MJは微笑んでアタシとあこを指差している
「え?アタシも?」
あこがめちゃくちゃイヤそうに顔を歪める
「残念ながら、彼は蜘蛛の毒にやられて、当分そのことには気付かないけれど」
あこが地団太を踏みながら「ヤダ、絶対アイツの面倒なんか見ない!」と言っているのがおかしくて、MJの言葉は聞こえてなかった
あこがカバンを持ってサッサとテーブルを片付けると階段を降りていった
とよきは、立ち上がるタイミングすら与えてもらえずあっけに取られている
並んで歩くアタシにMJは一枚の折りたたんだ紙を見せた
「さっき、二人の姓名判断をする時、興味深いのでついでに見させてもらったわ」
開くと、理一が書いた二人分の名前の下にアタシの名前が追加されている
……そう、さっきチラッとアタシの名前が見えたから不思議だったんだよね
そしてよくよくみると、更にそこには“花谷あこ”も書き加えられていた
アタシとMJがこそこそ話しているから、とよきとナルはアタシにも話しかけることができずに文字通りの“置き去り”状態
店を出ると、あこが「なになに?」と顔を寄せてくる
二人でMJをはさみながら駅に向かった
「彼は、誰にでも合わせて上手に表面上の付き合いを続けるの
たまに息が詰まるはずよ
こうゆう男が必要とするのは、どんな自分でも受け入れてくれる女
そこに恋心が存在してもしなくても、居心地がよくてついつい寄り付いてしまう」
「どうゆう意味?」
「身近にそういう存在がいるのに、彼は気付いてない」
あこがアタシの顔を見る
え、まさか
あこは「はい!わかった!」とアタシとMJの前に一歩飛び出した
「どんな理一でも受け入れてくれる女って……」
あこはビシッとアタシを指差す
その指先を見て(ええ~~~)なんて思っていると、横からもう一本指先が伸びてきた
横を見ると、MJは微笑んでアタシとあこを指差している
「え?アタシも?」
あこがめちゃくちゃイヤそうに顔を歪める
「残念ながら、彼は蜘蛛の毒にやられて、当分そのことには気付かないけれど」
あこが地団太を踏みながら「ヤダ、絶対アイツの面倒なんか見ない!」と言っているのがおかしくて、MJの言葉は聞こえてなかった