☆ハイローハート
MJ……超いい逃げ……っ!


「あこちゃんの友達って気の強い子多いよね
気の強い子ってぇ、言う事がいじわるだからさやか苦手」

「気は強いけど、性格は悪くねーよ?」

そう言いながら理一は近くのあいている席にトレイを置いた


「で、みさき、あこ何かあった??
そういや、とよきも今日学校来てなくて……」

「モロ!」

MJが呼ぶから、アタシは「とよきに聞いて、ごめん……急ぐから」とその場を逃げた



「どうしてあの男と普通に話すの?」

「だって、普通に話しかけられたし」

「無視しなさいよ」

「そんなんできひん……」

「また流されるわよ?」

「…………」

「しっかりしなさいよ、あんな女を彼女にしてる時点で、あの男の度量なんて知れてるんだから」


厳しい……

なんか、もうちょっと……いたわってよ……



それからあこの家にお見舞いに行って、ミスドであったプチ騒動を話すとあこは大爆笑だった


「やだ最高MJ……ッ、アタシもその場にいたかったーー!!」



「あのさ、あこ……」

アタシは最後のポンデリングを手に取ると切り出す

「大学の近くの駅で、とよきに会った」


とよきはこんな事あこが知ったらと怒るといったけれど、アタシはあこは知っておく方がいいと思った

アタシがあこなら、絶対知ってたいから……

そして、あこを大切に思う人がたくさんいることを、伝えたかったから


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