☆ハイローハート
「え?誕生日??」

彼女の家に誰もいないという理由であがりこんだ俺は、ピンク調の室内でイスに座って聞き返した

「うん、さやか、理一くんの誕生日って知らないな~って思って」

「言ったことなかったっけ??」

「知らないよ?だからさやかの誕生日も知らないでしょ??」

……そういやそうか


「俺は9月3日、くさの日なんだ」

「ふふっ、くさ?」

「さやかは??」

「さやかは、実は……来週なんだ」

「……マジで??」

「へへっ、だからちょっと……アピールしちゃいました」

「んじゃ、スペシャルデートコース考えなきゃ」

「ほんと??嬉しい!!」

「何かほしい物も考えてて」


夏休みに突入してから週3のぬるいサッカー部の練習以外に、ナルととよきとプールでバイトしていたから余裕かまして言ってみた


「じゃあ、理一くんの誕生日はさやかがスペシャルデートコース考えるからね」


ベッドに腰掛けて足をブラブラしている彼女の横に移動して、肩を抱きキスをする

おあつらえ向きにベッドの上

彼女の白いブラウスのボタンを片手ではずしていくと、そっとそのまま寝かせた


「親、帰ってこねえ?」

「うん、今日はまだ大丈夫」

「そう」


みずみずしい素肌が現れて、その白い下着に手をかけると「あ……」と声を出したさやかの喉が上下する


少しのけぞった首を指の背で撫でて、指の腹で感触を確かめるようにあごのラインを何度もなぞった

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