☆ハイローハート
「やっぱりアタシは理一を許せないから……協力はしないけど」


うちひしがれて三角座りをしてひざに顔を埋めている俺に、あこは冷たく言い放つ



「邪魔はしないよ
……メールか電話、してみれば??」


「メールか電話って……」


あこを見上げると、彼女はため息をついた



「モロ、海外でもケータイ使えるように手続きしていってるから、メールも電話もできるよ」


突然俺とみさきをつなぐ糸が一本見えて目からうろこが落ちた


もしみさきがまだ俺のこと、きらいじゃなかったら……

いや、あんなこと言われたら嫌うだろーけど


だけど

絶対二度と傷つけない

国坂なんかより、絶対優しくするし


って、約束するから……



あこととよきが持ってきたパズルのピースをきちんとはめこむと、それが明らかに意味を持ち出して



今までムリヤリはめこんでいた違和感がなくなっていく



手の中で、余ったふたつのピースがどんどんと重みを増していった



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