☆ハイローハート
結局ずっとあこととよきは戻ってこずに、船を下りたところで待っていると一番最後にやっと二人そろって出てきた
時間は21時前
港周辺はすっかり暗くなっていて、石原裕次郎が足を置く石が定間隔に並んでいる
「俺、あれに足のせたい」
と言うと、あこに「のせてくれば?誰も見ないけど」って冷たく返されてしまった
「じゃあ……やめとく」
「は~い!」と突然みさきが挙手する
「かくれんぼしよ!」
かくれんぼ??
ほとんど隠れるところなんてない
「いーんじゃん……」
いーんじゃんって??
「ぽい!」
みさきの言葉に誰も反応せずに止まっていると、「ちょっと、いんじゃんで鬼きめよ?」とみさきがチョキにした手を振っている
とよきが「ああ!」と声をあげて
「じゃんけんのことか」
と手を出すから、俺とあこもつられて手を出した
鬼は言いだしっぺのみさき
「アタシ、隠れたいのに」
とぼやいたけど、その場で30数え始めた
サッサとあこは少し離れたところにあるベンチの後ろに隠れて、そこが見える少し離れた花壇の裏に俺ととよきは隠れた
あこがケータイを開いたのか、その周辺がぼんやり明るくなっている
「仲直りした??」
「仲直りっていうか……」
「っていうか?」
「土下座させられた」ととよきが頭をかいたけど、俺はぽかんと開いた口がふさがらなかった
時間は21時前
港周辺はすっかり暗くなっていて、石原裕次郎が足を置く石が定間隔に並んでいる
「俺、あれに足のせたい」
と言うと、あこに「のせてくれば?誰も見ないけど」って冷たく返されてしまった
「じゃあ……やめとく」
「は~い!」と突然みさきが挙手する
「かくれんぼしよ!」
かくれんぼ??
ほとんど隠れるところなんてない
「いーんじゃん……」
いーんじゃんって??
「ぽい!」
みさきの言葉に誰も反応せずに止まっていると、「ちょっと、いんじゃんで鬼きめよ?」とみさきがチョキにした手を振っている
とよきが「ああ!」と声をあげて
「じゃんけんのことか」
と手を出すから、俺とあこもつられて手を出した
鬼は言いだしっぺのみさき
「アタシ、隠れたいのに」
とぼやいたけど、その場で30数え始めた
サッサとあこは少し離れたところにあるベンチの後ろに隠れて、そこが見える少し離れた花壇の裏に俺ととよきは隠れた
あこがケータイを開いたのか、その周辺がぼんやり明るくなっている
「仲直りした??」
「仲直りっていうか……」
「っていうか?」
「土下座させられた」ととよきが頭をかいたけど、俺はぽかんと開いた口がふさがらなかった