☆ハイローハート
「俺の、どこが好き?」

「……わかんない」

「……」

「なんかわかんないけど、なんか、好き……な気がする」


とよきがアタシにおでこをくっつけて優しい声を出す


「いいな、それ」

「いいの?これ」

「よくわかんないけど好きって、強力っぽいじゃん」

「……どこが?」

「だってさ、好きな部分がはっきりしてたら、それがなくなったり、見えなくなったり、それよりもすごい男が出てきたら終わりだろ?」

「……かもね」

「じゃあ俺、強力じゃん」

「そう?」

「顔は負けても、何かが勝ってる気がするし」

「……おもしろいね」


「もう一回言って

お前に“好き”って初めて言ってもらった」


「……なんとなく好きだよ、とよき」



笑いながら、再び唇が重なった




「ガールフレンド」の巻





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