彼と彼女の恋愛事情



「はぁっ!?」


眉を顰《しか》めて、懲りずに大声を出して立ち上がるあたしに、さっきと同じような視線が痛いほど集まってくる。


「……すみません……」


それに、あたしもさっきと同じようにぺこぺこと謝りながら座り直すと、


「お前、勉強するとこ間違えてる」


隣からまさかの言葉が聞こえてきた。


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