ブランコ
「……で?」
咲斗は正門を通り過ぎ、一時してからいきなりそう切り出した。
「……彼方は一目惚れやったん……」
ボソッと咲斗がつぶやく。
「ちょっ…!勝手に決め「間違ってないやろ」
咲斗は俺の言葉を半分と聞かず言った。
まぁ……
「…間違っては、ない」
「ならええやん」
咲斗はやっぱりなぁ…って顔をしながらそう言った。
「ほなら質問な…。一番最初、初めて蒼空チャンに会ったのはいつやったん?」
「………屋上。入学式ん時」
いやいやながらもそう答える。
「あぁー…そういえば蒼空チャンおらんかったな…。まぁ蒼空チャンはそない面倒な行事には出えへんな」
「だろーな」
「そこで会っ……せや、彼方は屋上でなにしとったんや?」
咲斗が不思議そうな顔で俺を見る。
「寝てた」
「は!?なんでそないとこで寝とんねん。……まぁええわ。そこで、一目惚れやったわけや」
楽しそうに咲斗は言う。
…別にそんな何回も一目惚れなんて言わなくてもいいだろ。
と思いながらも俺は小さく頷いた。