ブランコ
過去




ーーーーそれは私が小2の時。



その日もまた、
いつもの様に母親から罵りの言葉の嵐だった。


「あんたみたいなのがいるからッうまくいかないなよッ!!この疫病神ッ!!」

「……ぅっ……う…ひくっ…お母さ」

「あたしはあんたみたいなヤツの母親じゃない!!泣くなクソガキがっ!!」


…まだ救いだったのは、母親が硬いクッションで私を殴っていたことか。
母親は小さくなって泣いている私を、ヒステリックになって叫びながら殴っていた。

この母親が私を殴るのに理由はない。
だからその時も泣いてはいたが半ば諦めてもいた。


けれど。




< 5 / 79 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop