イタル~another day~
「もちろんだ。今日は帰るよ。悪かったな」

そう言ってエンジンをかける。


「どうしたの?進、おかしいよ。イタルも、なんで帰るの?」
知沙も今までになくうろたえだした。

「いいんだ。おまえは黙っておけ」
進のそんな姿も初めて見た。

そしてそれを大人しく聞く知沙。


本当に来なければ良かった。

ヘルメットをかぶって手を上げたが、返事はなかった。

「なにがあっても負けないからな!」
進むが叫んだ。

バイクをなるべく静かにスタートさせる。


"おまえと戦いたかった・・・"

なんて言ってもらおうなんて・・・


甘かったのか?

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