カオ文字
「もう一つは、被害者の目の前に置かれているタイプライターのことだ。」


「タイプライター?」


「ほら、あそこの棚に4つの丸いへこみがあるだろ?


あの間隔からいって、普段はあそこにタイプライターが置かれていたとわかる。


問題は机の上だ。



机の上には、直筆で書きかけの書類が散乱している。


そして、床にはペンが散乱している。


そして…」


そういうとキュリーは、机の一番上の引き出しを開け、こう言った。


「ペンが全て抜きとられている。


そして散乱しているペンの数から、抜きとられた物は全て床に落とされたらしい。」


「まるで、ダイイングメッセージを犯人が書かせたみたいだな…」


「そういうことだ。


まあ、暗号を解けば何かわかるだろうな…」
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