腕挫十字固-うでひしぎじゅうじがため-

*マジですか

「今1人が車で降りた。新たに2人加わって今の処は計5人か」

「あんまり増えるとシロウト相手でも2人じゃしんどいね」

 しかも時弥(ときや)と杜斗(もりと)は自衛隊に入隊したばかりだ。自己でトレーニングしていたとはいえ不安が募る。

「誘拐かなぁ……」

「5人で行(おこな)っているのが気に掛かる」

 金目的ならそれだけ分配されるメリットがなくてはならない。それ以外なら……?

「……」

 2人は考えるが思いつかない。

「とりあえず情報が欲しい」
「うん」

 杜斗は同意した時弥をじっと見つめた。

「え……なに?」

「お前、もっぺん捕まってこい」
「へっ!? なんでそうなんの」

 のほほんとしていた時弥もさすがに目を丸くする。
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