腕挫十字固-うでひしぎじゅうじがため-
◆気にするな
 建物は一般的な日本家屋だが3階建てだ。

 灯りが点いていたのは2階部分。外から確認した時点ではテレビが付いているのだと窺えた。

「……」

 裏口のドアノブを掴んで回す。すると抵抗もなく回った。

 音を立てないようにドアを開き静かにのぞき込む。

 家の中は暗く、ひっそりとしていた。

 奴らテレビに夢中なのか? 杜斗は眉をひそめて侵入を開始した。

 靴のまま上がり暗闇の中、時計のライトを前に向けて進む。

「!」

 警戒しながら進むとぼんやり明るくなっている処が見えてきた。

 どうやら2階全体には灯りが点いているらしい。

「……」

 明るい2階を見上げて階段を上がる。
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