あんたとあたし。






 朝、起きて、階段を下りると、いつものように明ちゃんが化粧をしていた。


「おはよ。」

「あー、おはよ。」


 軽く挨拶を交わして、トーストを焼いた。

 この家では、朝ごはんは自分でするのがルール。
 祥志は面倒くさがりだから、ご飯を食べずにギリギリまで寝ている。

 明ちゃんは、バリバリのキャリアウーマンだ。
 結構な地位についてるみたいで、残業もないし、早く出勤することもない。



 
 ご飯を食べて、制服に着替えて、明ちゃんと一緒に家を出た。


「今日は、ちゃんと連絡してよー。」


 そういって、車に乗り込んだ明ちゃん。

 車が左折して見えなくなってから、バス停に向かった。


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