‐hide‐ハイド
震えが止まらないケイコの襟を掴む央。
―殴る!!
「ダメ!!!央、殴らないで!!」
必死に叫ぶ私。
央には届かない。
央は男でケイコは女、しかも央は野球部で力がある。
いくらなんでも顔は殴ったらダメだ。
「や、だ…」
ケイコの目からとめどなく流れる涙。
顔はもう真っ青だ。
「やめてっ…!!央、お願いだから!!!央――!」
「やめろ!」
徠が央の振り上げた拳を掴んだ。
そこでハッとして徠を睨む央。