風神I




「あんたさぁ、何様のつもり?」




リーダー女が腕組みしながら言ってくる。




「突然現れて風雅様達にまとわりついて迷惑ってわからないわけ?」




女の言葉に周りにいた女達がそうよそうよと同意してくる。




はぁ、こういうことか。




あたしは心の中でため息をついた。




「せっかく手紙で忠告してあげたのにさぁ理解力がないみたいね。」




手紙?




あたしの頭の中には毎日下駄箱に入ってる手紙が浮かんだ。




犯人ってこいつらか。




ということは、あたしの上履きもこいつらじゃん。











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