風神I

仲間だ





「真城ちゃん、少し待っててね。」




空良はそう言って風雅の後に続いた。




旭、大、力、馨も同様に続く。




あたしは何とか自力で立っていた。




皆が助けにきてくれて安心したとたん今までの痛みがどっと押し寄せて来たようだ。




あたしは黙って皆を見つめた。








「お前ら、自分が何したかわかってんのか?」




旭が低い声で言う。




後ろ姿で顔は見えないがそうとう怒ってるようだ。




旭だけでなく、他の皆もいつもの雰囲気ではなく族のトップとしての強いオーラを放っていた。




「あ…あたし達は…」




女達は震えながら言葉を出す。








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