恋人ごっこ 〜幼なじみと Love☆battle〜




ハル)「あおいーー。」

ガチャっ


玄関の扉を開けると、いつも通り、朝から無駄にキラキラしている陽がいた。


アオイ)「ごめんっ!待った・・・・・・?」


あれ??
なんか不機嫌・・・?


ハル)「遅い。」

アオイ)「だからごめん、って。なんでそんな機嫌悪いの?」

ハル)「別に・・・。」

あーあ・・・
かなり機嫌悪いな・・・
どうせ、嫌な目覚め方でもしたんだろう。


アオイ)「嘘っ!絶対何かあったでしょ!」

ハル)「ぜってーいわねぇ。絶対笑うだろ。」

アオイ)「笑わない!っていうか、私の話のほうが絶対笑えるもん・・・。」



ヤバっ、墓穴掘ったかも・・・


陽の顔を見ると口角が上がって、効果音なら『ニヤリ』というのがピッタリな顔をしていた。

ハル)「へーぇ?面白い事あったんだ。言ってみ?」



ほーら。私の事をいじめ始めた。

こうなると、私にはもう手に終えない。



けど反撃っ!


アオイ)「うっ・・・そうだよ、絶対笑っちゃうもん。だから、陽の話で私が笑ったら、陽も笑っていいよっ。

・・・てことで陽から・・・」

ハル)「ダメ。
言え、命令。」

アオイ)「なんで私があんたに命令されなくちゃいけないのよっ!?」

ハル)「当然だろ?ほら、葵。」


アオイ)「うーーーー・・・」

ハル)「葵。」

アオイ)「はぁ。わかった、話すよ・・・
でも、話すと長いから・・・
歩きながら話そう?」

ハル)「あぁ。」



そう。実は、朝会ってから家の前で話し込んだりしちゃってたりして・・・



ともかく、歩きながら話し始めた。

あの、奇妙な夢の話しを―――




っていうか、学校まで20分くらいなんだけど・・・





それまでに話し終わるのか!?
この話しっっ!!


陽も同じ夢を見ていたため、この話しがかなり盛り上がることを、この時の私はしらない。




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