私の恋and事件簿♥
…ぎょぇーっ!!

私は署長の顔を見たまま固まった。



「お前、アホ面」



…兄貴の前でよく言えるね。

従妹って嘘を言ってなければ、そんなセリフ、言えないだろう。

…いや、こいつなら言いそう。



「…さ、働きましょう」



「お前が邪魔したんだろ」



…コロシマショウカ?(笑)

私は署長の目の前だと忘れて、山下さんのお尻をパシンと叩き、帰る準備を進めた。



「…なんたんだ、あいつ」



…お前が言うなぁ゛ー!!

私は山下北斗を睨みながら、運転席へと乗り込んだ。

これが、私たちの最悪な出逢いだった――…。




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