私の恋and事件簿♥
本物のモデルではない私たちが、署内の、しかもテイクフリーの新聞の為に頑張る意味がよくわからない気もするが、思いの外、私と兄貴は楽しんでしまった。

北斗はクールなまま。

カメラを向けられても、ポーズをする事もない。

…まぁ、わかってたけどね。

デートで出掛けた夢の国や銀行とニアミスの名前のテーマパークに行った時に、一緒に写真を撮っても笑わなかった人だから。



「北斗、好きだよ」



「知ってる。
てか、何だよ急に(笑)」



でも、私には笑顔を見せてくれる。

だから、“笑って”なんて、贅沢は言わない。

だって、笑い掛けてくれてる事が、贅沢なんだから。
< 152 / 330 >

この作品をシェア

pagetop