私の恋and事件簿♥
私は千葉さんたちにバレないようにため息を吐き、ファミレスに着くまで俯いていた。



「さ、何にする?」



隣同士に座る、私と佐々木さんに、メニューを差し出す千葉さん。

「俺は決まってるからトイレ」と、立ち上がり、トイレへと行ってしまう。

オムライスにするとは決めたけど、気まずい。



「今日、記事見ましたよ」



佐々木さんは、更に私を気まずくさせるし…。



「羨ましかったよ、山下さんが。
俺、千葉さんの話を聞いてから、ずっと野神さんが気になってたから」



「へ…?」



でも、私は思わず顔を上げた。

寂しさと驚きに満ちた顔で。
< 186 / 330 >

この作品をシェア

pagetop