私の恋and事件簿♥
私は込み上げそうな涙をグッと堪えて、「ごちそうさまでした」と、千葉さんに頭を下げた。

「外で待ってて」と、会計に行く千葉さん。

佐々木さんと外に出ると、いきなり頭を撫でられた。



「よく、泣かなかったね」



頭から手を離すと、ハンカチを渡された。

私は断る事も忘れ、ハンカチを目頭に押し当てた。

…北斗…北斗……。

私は北斗とずっと一緒に居ると、信じてたのに。

こんなに心が遠くなる日が来るなんて、思いもしなかったよ。



「よしよし…」



北斗じゃない、誰かの優しさに、甘えそうになっちゃうよ…。




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