私の恋and事件簿♥
私は額を手で押さえてオーバーなまでに落ち込んだ。



「妹が醜態を晒しまして(笑)」



兄貴が笑いながら、私の頭を押して、お辞儀させた。

…“醜態”って何!

私は兄貴の足を踏んづけて、デスクに着いた。

デスクの透明のカバーに挟まった新聞の切り抜きが目に入る。

私と北斗・私と兄貴・北斗と兄貴・3ショットの写真。

今日からまた、強く頑張れる。

いや、頑張るんだ――ッ!!



「苺愛さーん!!」



…な、デジャブっ!?

私は転勤して来た日を思い出し、勢いよく振り返った。



「…………千葉さんかよ;;」



私は北斗の肩を叩き、「相手してあげて」と頼んだ。
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