私の恋and事件簿♥
私は頷き、1枚ずつ丁寧に目を通しながら、ファイリングして行く。



「おはよう。あ、そうだ苺愛、話がある」



いつもより遅く出勤して来た兄貴。

兄貴は私に声を掛けた後、カウンター越しに立ってた人を手招きした。

私は立ち上がり、頭を下げた。



「日本新聞の記者さんだ。苺愛の特集記事を組みたいらしいから受けた」



…は?

私の“特集記事”?

勝手に受けたわけ?

日本新聞とか、全国紙なんだけど!!

私は兄貴を薄目で睨んだ。



「日本新聞の平原ーヒラハラーです」



「カメラマンの沢塚ーサワツカーです」



…何とも断れない状況なんだけど…;;
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