私の恋and事件簿♥
私は“9時には退院して良いです”と、言われてた為、北斗に持って来て貰ったスーツに着替えて出勤。

北斗が珍しく、自分から手を握り、署内に入っても離さない。

さすがに刑事課の前まで来たら離したけど、不思議な気持ちだ。

私は丸で、首輪だけじゃなく、リードまで嵌められた犬のよう。



「苺愛先輩、休まなくて大丈夫なんですか?」



パソコンを開いただけで固まってた私に、新聞を切り抜いてた吉瀬君に声を掛けられた。

私は驚き、肩をビクッとさせながらも、「大丈夫だよ」と、笑った。

これ以上、心配させたらダメだ。
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