私の恋and事件簿♥
「「あ………」」



てか、本当に鼻血が出てしまった。

私は灰皿に煙草を投げ入れ、鼻を押さえた。



「興奮してんじゃねぇよっ!」



「ふぐ――っ!;;」



山下さんが紺色のハンカチを取り出し、私の顔に当てた。

鼻の頭を押さえながら、下を向かされた。



「あのクソ親父…まだ寝てやがる」



山下さんはぶつぶつ言いながら、ジャケットの内ポケットからティッシュを出し、丸めた。



「綿球ないからこれで許せよ?」



「はい…。すいません;;」



私の鼻に突っ込まれたティッシュ。

恥ずかしさに俯き、私はモジモジしてしまった。




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