私の恋and事件簿♥
「兄貴!犯人、捕まえた!」



私は兄貴に男を突き出した。



「はっ!?マジか!??」



兄貴は私と犯人を交互に見る。

私はニコッと笑うと、後ろから、いつかの痛みが蘇る。

後頭部を“ゴツン”と殴られたのだ。



「危ないだろ!しかも犯人だったから良かったものの、違ったら大問題だぞっ!!」



「はい…」



私は後頭部を擦りながら、山下さんに頭を下げた。

山下さんは「わかれば良い」と、私の頭を撫でた。

…――っ!;;

いつからムチだけじゃなく、アメまで持ち合わせたのだろうか。

私は赤い顔で、山下さんを見上げた。
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