I think so.

美容院

いつの間にか寝ていたらしく、あたしは良い匂いのするベッドにいた。



此処・・・誰の部屋?



そう思い、ふと隣を見るとレオがスースーと寝息を立てて寝ている。

「!?!?」

思わず跳ね起きて、隣のレオをひっぱたく。

「・・・イタッ」

ものすごい勢いで睨んでくるので、こっちが悪いのかと思ってしまう。

「何で!?何かした?何で一緒に寝てるの?此処何処っ!」

レオはむくっと起きあがり、目をこすった。

「・・・何もしてねぇよ。此処俺の部屋。」



レオの部屋・・・

何もないと言ってもいい位に、家具しか置いていない。唯一、机やCDプレーヤーの周りに、乱雑に置かれた大量のCD。

「・・・本当に何もしてないよね?」



どうやらこの人は寝起きの悪さは最強らしく、あたしを押し倒して、両腕を掴んだ。

「黙らねぇと本気で襲うぞ」
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