転生と赤い糸


「綾・・・?」





木下君が心配そうにあたしの顔を覗きこむ。






「・・・電話に出ないんだけど・・・サナさんかな・・・」






「・・・・・・」






木下君は黙ったまま。龍はサナさんといるんだって教えてくれてるようなものだ。






「・・・あたし、帰るね。じゃぁ!!」






「あ、綾!!待って!!」






あたしは木下君の制止も聞かずに自転車置き場に向かった。











自転車置き場で龍の自転車を探す。






・・・ない。ってことは、家に帰ってるんだ。






あたしは、自転車に乗って龍の家へと急いだ。



< 27 / 76 >

この作品をシェア

pagetop