初恋は桜と共に舞降ちる


「あ、あのっ…」

気がついから私は彼に声をかけていた。


「ん?」


「…あ、ありがとうございました…」


「あぁ。気にすんなよ。困った時はお互い様だろ。藤沢?」

「…え?」

ドクン…。


「先生にそう呼ばれてたからさ。俺は北条雅流(マサル)。お前は?」


「藤沢、さくら……」


「さくらか。よろしくな。じゃあ、俺行くから…いつでも声かけて」


「はい……」


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