さよなら、片思い【完】
彼女とお酒と妬きもちと
「はっ?合コン?」


困ったように眉毛を下げながら両手を合わせてくる彼女。


その仕草、表情、全てが可愛すぎる。


ここが大学内のカフェテラスじゃなかったら確実に襲ってる。


「ごめんね、なっちゃんからの頼みでもう断れなくて…」


どうやら俺と唯が別れたとすぐに唯の親友の藤堂さんが合コンをセッティングしたらしい。


そのあとすぐに正式に付き合うようになった俺たちだけど親友のお願いに首を縦に振るしかなかったようだ。


「遅くならないようにするし、なっちゃんもいるし今回だけっ…。ダメかな?」


「いいよ、藤堂さんは唯の親友だし。断れないよな」


本当は行ってほしくない。


唯の近くにいる男は全員完膚なきまでにぶっ飛ばしたい、けどこんな可愛くお願いされたら断れない。


「その代わり、男メンバーと馴れ馴れしくするなよ?できるだけ藤堂さんのそばから離れないように」


「ふふ、おかしな哲くん。大丈夫だよ、わたしなんかに声かけてくる人はいないから」


いるんだよ!唯自身は理解してないけど唯の可愛らしい穏やかな笑顔、それに加え唯の放つ優しい雰囲気に気付いてるやつは少なくない。


「唯!こんなとこにいたんだ!?そろそろ行くよ!」


藤堂さんが唯を迎えに俺たちのとこまでやってきた。


「藤堂さん、こんにちは」


「……どうも」


どうやら俺は藤堂さんに嫌われてるらしい。
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