さよなら、片思い【完】
彼とお菓子と甘い時間
街はオレンジと黒の2色に染まり、


カボチャランタン、コウモリ、黒猫、トンガリ帽子の魔女、


それから、甘いお菓子。


ハロウィンっていつもとちょっと違う雰囲気に包まれてワクワクしてしまう。


「で、唯はなんでそんなにお菓子の材料買う訳?」


「哲くんに作ろうと思って。あっ、もちろんなっちゃんにもあげるから楽しみにしててね!」


「ありがとう。でもさ、ハロウィンってみんな盛り上がりすぎじゃない?」


「でもハロウィングッズって可愛いじゃない?見てるだけでも楽しいし」


不気味な形のキャンディーに怪しい色のクッキー、普段なら絶対に買うことないのに惹かれてしまう魅力がある。


それがハロウィンだ。
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