さよなら、片思い【完】
電車に揺られること90分。


唯と一緒にいると退屈しない。


趣味や考え方も似てるから話しも楽しいし、何より自分を作らなくても良いから凄くラクだった。


由香里と一緒にいるときは自分を良く見せようとかっこつけてた所もあるし、他の女といるときは自分の話しばかりしてきてつまらない。


その点、唯は自分を飾らなくてもいい、自然体でいられるから一緒にいると息がしやすかった。


だからこの90分の道のりも楽しかったしあっという間だった。


季節外れとはいえ、やっぱり花火大会というイベント、かなりの人の数だ。


唯とはぐれないようにポケットに手を突っ込んだまま唯に視線で合図する。


意図が分からなかったの唯がちょこんと首を傾げる。


そんな姿でさえも可愛いと思う。
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