傷×恋=幸
ちーの質問に答えるのが普通になってることに気が付いた。



今までは誰かに『俺』って生き物を探られるのがイヤだったのに。



ちーは不思議。



一緒にいても…イヤじゃない…。



「もうすぐ夏休みだね~」

「だな」

「バイトする!!お家にお金入れるから」

「受け取るわけねぇじゃん。親父、ちーのこと溺愛だし」

「ヤダよ。このままなんて」



他人なんだよな、俺たち。



ずっと前から知ってるような錯覚に陥る時がある。



ちーと言い合ってたり、ふざけてからかってる時なんかは特に。



ホント、ちーは不思議だ。



「マヨネーズ特盛りで」



たこ焼きをふたりで食った。



ハマりそうなくらいうまくて、とりあえず12個入り。



目的果たしたな…。



さて、どうするか。



「ラブホ行…」

「くわけなくね?」

「最近突っ込み上達したな」

「なんかムカつくぅ~…」



ちーといると、なんだか楽しい。



ホント、不思議な存在すぎる…。



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