大切な人
あたし、「伊集沢亜梨華(いじゅうざわありか)」は男子校に通う唯一の女子。
親友のヒロは中学の時からの知り合い。

高校は最初離れたけど、悪さばっかりしたあたしは何校も転校して最後は親が経営しているこの男子校に転入して来た。
その時、感動的(?)にヒロとは再会した。
最初はもの凄い驚いた…けど、ちょっと嬉しかった。
転入して来た時ヒロの周りには一杯男子がいたけど、ヒロのおかげで仲良くなれた。

この学校での初めて友達になったのは龍河だった。
あたしとヒロが話している時におずおずと話しかけてきてくれた。
春也は龍河が話すようになってから凄いなついてくれた。泣きたくなるほど嬉しかった…
それから冬真、貴斗と話してくれていった。

家族設定で言うとヒロは頼れる兄貴で、龍河は…ちょっと意地悪な兄貴で、春也は年上の女子からモテモテの弟。冬真はちょっと口うるさいお母さんで、貴斗は優しいお父さん。
みんな、家族並みにいい人だ。

亜「先生…体調悪いから授業休んでいいですか?」
先「伊集沢…ど、どうした?気分悪いのか?大丈夫か?」
亜「ちょっと休んだら治ります…でも、ちょっと風に当たりたいので屋上にいますね?」
先「わ、分かりました!無理するなよ?」

余裕ー♪先公ってやっぱチョロい。
ま、親のおかげだけどね…?

ガチャッ…

ヒ「おっせーよ!そんなに手間かかったの?」
亜「いや?言っておくけどまだ授業始まる5分前だよ…?」
ヒ「お?そうだっけか?」
亜「あれ?冬真は?」
龍「亜梨華〜あいつが来ると思う?あの秀才マンが…」
亜「来たら良かったのにね〜」

ガバッ!!

春「亜梨ちゃぁん♪僕がいるよ〜?ずっと待ってたんだよぉ?」
亜「ゴメンね、春也〜可愛いんだから、本当に…」
貴「ホントッ!すごい煩かったんだよ?『亜梨ちゃんが来ない〜』
ってな?」
春「言わないでよぉ……んもう、いーの!亜梨ちゃんとお昼寝したかったの!」
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