イケメン5人のお姫様
Prologue




「はぁぁぁぁぁ!?わけわかんないんだけど!」


「タダよ、タダ!」


「タダか何か知らないけど、あたし行きたくない!」


「どうしてよ?」


「どうしても!!」


お隣りさんに聞こえるんじゃないか、って言うくらい大きい声で、あたしは叫んだ。
もしかすると、お隣りさんのお隣りさんまで聞こえてるかも…とか思ったけど、今のあたしには、そんなの関係なかった。


「丁度慣れてきたんだよ?なのになんでよ!」


「母子家庭のお母さんのためと思って、お願いっ!」

「いや!絶対嫌よ!」


目の前で手を合わせているお母さんに大声で、そう言った。



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