君とみらいへ


「隆司っ!!」


「どうした!?」



奈緒がいきなり肩を激しく揺すったので、前の席で本を読んでいた隆司は慌てて振り返った。




「あ、あの…」



「何?」



「えっと…」



なぜか聞く勇気が無くなって、奈緒は口ごもった。



「言ってみ?」



隆司はちゃんと向き直って優しくそう言った。






< 2 / 75 >

この作品をシェア

pagetop