君とみらいへ

鼻がぴたっとくっついてしまう程の距離に隆司がいて。




ドキドキするけれど、心地良くて安心できる。





「・・・・大好き」




あれだけ不安で押しつぶされそうだった心が暖かいものに包まれて。それだけで、強くなれる気がした。






隆司は満足そうに微笑んで、もう一度くちづけた。








オレンジの夕日が差し込む放課後の図書室には今日も二人以外の人はいなかった。




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